散歩道 > 車 > メール
越前市 澤井

車(−散歩道−)

車のイラスト
便利な道具=車。自分も人並みに所有している。
この車について、少し考えてみよう。

1万km。 これは、私の車の年間走行距離である。たぶん日本の車の平均的な走行距離距離。
燃料消費は1リットルあたりおよそ10km。これも平均的な値。
これより、年間の消費燃料は単純に割り算して1キロリットル。
これはドラム缶にして5本分。約0.7トン。と考えるとこれはかなり多いと感じてくる。

100トン。私の車が過去40年間に排出した炭酸ガスの総量である。
ハイオクの言葉から分かるように、車の燃料の中心はオクタンである。
炭素はオクタンの85%(重量比)だから年間の炭素消費は約0.6トン。燃やすと約2.5トンの炭酸ガスになる。
車を使用して40年間におよそ100トンの炭酸ガスを排出したことになる。
これは、大昔1平方メートルに住んでいた生き物が数万年をかけて吸収した炭酸ガスであろう。
石油掘削・輸送・精製のために使用した石油を考えるとこの量はさらに増す。
アメリカでは走行距離は日本の数倍。長距離移動に対応して大型車を使うので燃料消費も2倍。 合わせて1台あたり10倍近くの炭酸ガスを排出している。

地球温暖化対策として、炭酸ガス排出の削減は必須である。
燃費の高い車に重税をかけて削減を達成する考えがある。これは誤りである。
高燃費でも、走行距離がなければ排出がないからである。
排出結果に対して重税を掛け、車の小型化を期待する方が正解である。

中国インド・インドネシアなど多人数が車を使用し始める前の省エネ車の開発が先進国の急務である

上のページを掲載して約10年後の2017年。
車の名目上の性能は大きく改善されたが、実質的燃料消費は20km/lと期待ほど改善されなかった。 中国・インドでは1960年頃の日本以上に大気汚染と温暖化ガス排出が進み、面積が広い分汚染を国外にまで広げている。 おまけに科学の成果を否定する馬鹿が大統領に。
最終更新:17/08/15
新規掲載:05/04/26
© S
サイト内の広告について一切責任を持ちません
inserted by FC2 system