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澤井

の正確な定義には深入りしません。 一応、繊維を編む・織る・押さえるなどの加工したもの(Webster Dictionary) とあります。 面状に加工と言い換える方が良さそうですね。
綾織
綾織
押さえる(press) 加工をしたものは例えばフェルトなどがあり、これは押さえてから繊維を絡ませます。
編む(knit) 加工をしたもの、織る(weave) 加工したものは日常使用しています。 これらは繊維をまず糸に加工してから布にする意味でフェルトとは大幅に異なります。
いずれにしても数千年の昔から人類にとってなじみ深いですね。
り方の基本は、右上図の綾織(あやおり)です。
綾織
綾織(模様付)
縦糸を一本おきに上下に分けた間に横糸を通して締め固め、上下を逆にして同じことを繰り返して織り上げます。
縦糸を経、横糸を緯と言うのは織物の世界の言葉です。
この応用の経度・緯度はなじみ深いですね。 また、物事の絡み合いを経緯と言うのも織物が語源です。
京都府の綾部市は、綾(織物)の部(職人集団)の市(町)という意味でしょう。
縦糸を3組にして、上下の絡みを少し複雑にした左図の織り方が模様織りの原点でしょう。
上下の縦糸の間に横糸を通す道具をシャトル(杼:ひ)と言います。
knit
編み方
ウォータージェットの普及でシャトルはほとんど見かけなくなりました。
また、織物の機械を機(はた)と言います。 世界的な自動車メーカのトヨタの創設期の親会社は豊田自動織機ですね。
図は編み方の基本です。 1本の糸を絡ませるので、糸の曲がり角が多いことが伸縮性・通気性の源でしょう。

最終更新:17/08/24
新規掲載:04/04/28
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