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澤井

ロクロ

「ろくろ」と言っても知らない人が多いでしょうね。
轆轤
陶芸をやる人なら、粘土を回転させる台を思いだすでしょう。
昔、漁船を海から引き上げるためのウィンチもろくろといっていました。
右のような難しい漢字を書きました。とにかく、まわすものを指すようです。
ろくろと言うと忘れてならないのは、食器つくりです。
  丸太を削って食器(木地といいます)の形に整形するのにろくろを使いました。
  木地には漆を塗って食器にしました。
  各地にある「ろくろし」(多くは六呂師と書く)は木地職人の里の意味です。
木地作りの片手間に、ろくろを用いて人形が作られました。
  そうです。回転体の人形と言えばコケシですね。

ここは少し妙な話です。
  コケシの頭(首)を胴体にネジリながらはめ込みました。
  逆にネジリながら伸びる方もろくろの連想になりました。
夜中に隣室まで首が伸びる化け物。「ろくろくび」です。

ロクロクビの真似をした鳥がいます。
  澄んだ水の中の魚などの小動物を水上で待ち構えて主食にする鳥です。
  獲物を待つ間折り畳んでいた首を一気に伸ばして捕食します。
  こんな捕食を続けたために、体格以上に首が長くなってしまいました。
長くなりすぎた首を、ツルやカモのように伸ばして飛ぶとバランスが取れません。
  そこで、首を折り畳んで飛ぶ方法を開発しました。
ロクロクビの姿で飛ぶ鳥。そうです。サギの仲間ですね。


最終更新:17/09/24
新規掲載:04/04/28
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