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澤井

夜叉ヶ池(−散歩道−)

映画・小説・伝説からこの名を知った人もいるでしょう。 山仲間には、わりと広く知られています。
しかし、これが実際に存在する地名であることは勿論、どこにあるのか直ぐに思いあたる人はほとんどいないでしょう。
この池は、東尋坊の横を流れる九頭竜川の最大の支流日野川の源流で、福井県と岐阜県を隔てる山の尾根の上にあります。
尾根と言うと水は両側に別れて一気に流れ去り、風通しもよいので一般に乾燥地です。 また、土も流失しやすいので土地が痩せているのが普通です。
そんな訳で、誰かが一度尾根を踏むと、そこはしばらく植物が育つことも生えることもできません。 したがって、尾根の踏み跡は長く残り、そこは自然に道になります。
夜叉が池はこのような乾燥しやすい尾根にあります。 しかし、尾根にあるにしては大きな池で、年中水をたたえ、多くの水生生物が住んでいます。
刈込池・武周が池・白馬大池など、北陸にはこのように尾根に池を持った山があります。


最終更新:17/09/13
新規掲載:04/04/29
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