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澤井

テレスコ

見出しは落語に登場する魚の名前です。
しい魚が獲れました。漁師にも名前が分からないので奉行所に問い合わせました。 奉行所でも分からず、公開して識者を求めました。
ある人がテレスコ と答えて褒美を貰いました。
疑いを抱いた奉行は、この魚を干物にして再公開し、改めて名前の分かる識者を求めました。
同じ人がステレンキョウ と答えました。
奉行は、「同じものにもかかわらず名前が異なる」と怒り、死罪を言い渡します。 直接奉行に反論できない時代でした。
この人はイカ を干してもスルメ と言うなと遺言します。噺は別途楽しんでください。
の話は名前の大切さを示しています。
幼時、周囲の何でも指してこれ何? と訊ねます。 こうして事物と名前を結び付けます。知識の始まりですね。
ある程度知識が集まると、それらの抽象化・分類が始まります。
これらの過程はいわゆる博物学に対応します。
各地に博物館が築かれ博覧会が盛んに催されました。
このように培った知識を試すのにダウト(doubt)などは格好の遊びですね。
知識の分類と統合化が進むと、未知の問題へ知識を適用するようになります。
この時期、試験は楽しみの一つですね。
かな知的生活をするためには、知識の引出しをできるだけ満たしておきたいものです。
無条件に覚えることのできる若いうちが好機です。

最終更新:17/08/28
新規掲載:04/04/29
© T.Sawai
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