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澤井
火の神 ・・現代ギリシャ神話・・
昔々、人々は寒さに(こご)え、互いに身を寄せ合って細々と暮らしていた。
これを(あわ)れんだプロメテウスは神様の国からを盗んで人間に与えた。
人々はそれを使って暖を取り煮炊きをすることを覚え、生活は豊かになった。 しかし、もっと豊かになりたいと欲ばって争いが始まった。
神様はが盗まれたことに気付き、プロメテウスを(とら)えた。
プロメテウス:どうして見つかってしまったのでしょうか?
神様:火の無い所に煙は立たないと昔から言うよ。
神様は(ばつ)としてプロメテウスをコーカサス山に(はりつけ)にし、さらに彼を不死身(ふじみ)にした。
プロメテウスの身体は日中は鳥などに食われるが、不死身なので夜の間に再生し、死ぬこともできない。
彼はこの苦痛(くつう)を永遠に受けることになった。

一方、人間たちはプロメテウスのことも忘れ贅沢三昧(ぜいたくざんまい)。 おまけに ICBM や水爆を作り出して火遊びまでする始末。
それを見て神様は美少女パンドラに箱を持たせ、この箱を決して開けてはいけないと固く(いまし)めて人間世界に送り込んだ。
パンドラは最初は神様の言いつけを守っていた。
しかし、箱の中には必ず素晴らしい贈り物が入っているのではないか?と、そそのかす者もいた。
誘惑(ゆうわく)に耐えきれなくなってパンドラは箱を開けた。
出て来たのは、あらゆる嫌なもの: 嘘 いじめ 暴力 支配 事故 残酷(ざんこく) メルトダウン 密告 傲慢(ごうまん) ・・・・・・
箱に残ったのは 希望
箱に残った希望が最終的に人間を救うのか、それが不可能なために残ったのか、
 これは語られていない。

最終更新:17/10/19
新規掲載:17/10/19
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