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可視光の量子束（−散歩道−）

光は粒子（量子）の性質を持つことが知られている。本文では標準可視光について、単位光束あたりの量子数を求める。
　　光の各種の性質は波長（色）に依存する。
　　光度については、540[THz]の光（λ＝555nm、緑色。以下標準光と略）について定義されている。

SI単位系における光度の定義
　　｛光度１[cd]｝＝｛（１[m]の位置の放射強度が1/683[W/sr]の、標準光の光源)の光度｝
より、１[lm]の光束の放射エネルギー P は
　　P＝1[lm]＝1[cd/sr]×1[sr]＝(1/683)[W]

一方、この標準光の光量子1個のエネルギー E は
　　E＝hν＝6.6×10^-34[Js]×540×10¹²[s^-1]＝3.6×10^-19[J]
だから、標準光１[lm]の量子束 N は
　　N＝P/E＝{1/683[Js]}/{3.6×10^-19[J]}＝4.07×10¹⁵[s^-1]

このN の値は十分大きいので、日常生活において光の粒子性を体験することはない。

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