散歩道 > 循環 > メール
澤井

循環(−散歩道−)

球に住む生き物のほとんどは太陽の恵みによって生存しています。 しかし、太陽の恵みはかなり不平等です。赤道近くでは時には迷惑なぐらい過剰です。極地方では非常にわずかですね。
この不平等を救済し、恵みを再配分するシステムが存在します。
システムを動かしているのは大気の循環です。 これには地球の自転と太陽光が関わっています。
道地方で太陽光に暖められた空気は、海水からの水蒸気も含めて上昇気流を生じます。 その補充のため高緯度地域から移動した空気は東風を生みます
東風に押された高温の海水は西に移動し、東アジア・アマゾン流域などに密林を育てます。 また、台風などの源になります。
太陽光は、台風などの水蒸気の形になり、強い上昇気流を作ります。
地表の東向きの速度を持った上昇気流は、水蒸気の助けを得て上空高く上がり、そこで中緯度地方へ向かいます。 ここで冷えた空気は下降気流になりますが、赤道での東向き速度を持っていますので、強い偏西風になります。
そのため、中緯度地方では平均すると西風が吹くことになります。
西風に押された海表面は東に移動する海流となり、その後へ、赤道地方から暖流、極地方から寒流が流れ込みます。
太陽光は、暖流の熱の形で再配分されます。
spinning-earth
極地に向かった暖流は低気圧を発達させて大気をかき混ぜ、水蒸気の形で内陸まで太陽の恵みの再配分を行います。

の循環は、ときに恵み以外も配分します。 中緯度地方への下降気流は乾燥(赤道地方で水蒸気を放出済み)しています。 そのため、サハラ砂漠・中東地方の砂漠・アメリカ中西部・中国西部・ロシア南東部などの乾燥地帯をも生み出しています。
最終更新:17/08/22
新規掲載:04/04/29
© T.Sawai
サイト内の広告について一切責任を持ちません
inserted by FC2 system