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澤井

日本沈没(−散歩道−)

熊さん:日本沈没って前世紀に映画になった小松左京の小説のことかい?
ご隠居:いや。これは、ごく近い将来に起きる現実の話だよ。
熊さん:本当?
ご隠居:前世紀末に地球環境のことを話し合った京都会議って知っているだろう?
熊さん:聞いたことはあるよ。だけどその話は嘘だろう。 主催国の日本政府だって全く何も対策をしなかったじゃないか。
ご隠居:尻に火が付いても動かないのが政府だよ。 でも、急速に地球温暖化は現実問題となって来たんだ。 シベリヤやヒマラヤの氷河がどんどん溶け始めている。
陸上の氷が溶けると海面が上昇する。 だからモルジブやツバル、キリバスなどが、国が水没すると騒いでいる。
熊さん:でも、それは100年後の話。人間は賢いから、22世紀前に何とかするだろうよ。
ご隠居:日本水没はもっと近く、2030年頃までの話だよ。
熊さん:俺たちが生きている間だね。でも、山ばかりの日本が急に沈むだろうか?
ご隠居:もちろん全部が沈むことは無いよ。
ところで、沖の鳥島って知っているかい? 島は海抜15p以下。簡単に沈んでしまう。
熊さん:でも小さな無人島でしょう?
ご隠居:面積は約800ha。確かに小さな島だが、島の周囲の半径約370kmの円内が日本の排他的経済水域。 領土に近い権利が認められているんだ。この面積は日本の陸地面積とほぼ同じだよ。
熊さん:大きすぎて分かりにくい話だね。
ご隠居:この中では漁業権はもちろん、将来有望視されている海底の鉱物資源の採掘権も日本のもの。 島が水没すればこの権利も一緒に水没する。
熊さん:本当だ。大変なことが起き始めていることがわかったよ。

最終更新:17/09/05
新規掲載:09/12/11
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