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澤井

地震(−散歩道−)

2004年は自然災害が一杯の年でした。
新潟・福井の集中豪雨災い。相次ぐ台風襲来。新潟中越地震。
そして、世界を驚かせた大地震とインド洋大津波。地震国日本でも想像がつかないほどの規模でした。

地震国といえば、日本人は誰でも数え切れないほどの地震を体験しています。 しかし、やって来る地震を見た人はほとんどいないでしょう。

1960年代の終わり頃のことです。 故郷の庭に立って、何気なく3kmほど向こうの連山を見ていました。

突然連山に、ほぼ水平の白っぽく細い線ができました。長さは1kmを超えていました。 その線は強烈な速度でこちらに向かってきました。風とは速度が極端に違います。 また、風と違ってムラがありません。何だろう?よく考える暇もなくその線は途中の谷を越え、目の前の林に来ました。

その直後、背後の家がガタガタと鳴り、揺れるのが見えました。そして、音は揺れ始めてから追いかけてきました。 それは、当時の中丹地方の群発地震の一つでした。

で考えました。地震の揺れで木の葉がいっせいに裏返ったのが線に見えたのでしょう。 やって来る地震を地上の木の葉の色で見ていたことになります。この現象に遇ったのはそのときが最初で最後です。


最終更新:17/08/17
新規掲載:05/01/18
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