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澤井

北陸の天気(−散歩道−)

日本海側とくに福井・石川・新潟を中心とする北陸地方の天気は世界でも非常に珍しい特徴があります。
雪国今立町の消火栓
雪国の消火栓
6月の立山
雪の壁−立山
高圧配電線の避雷器
高圧配電線の
避雷器
その特徴は主に冬季に表れます。
○ ドカ雪と呼ばれる、1晩に1mを超える大雪が降ることがある(上写真)
   アルゼンチンの一部以外にこれほどの大雪が降るところは無いようです
○ 雪起こしと呼ばれる特殊な雷が発生する
   雷は普通−の電荷が落雷します。北陸の冬では約半数が+の落雷です
   雷電流の継続時間は通常約1msだが、北陸では数100msも続くことがあります
     したがって雷撃の破壊力が非常に大きいのも特徴です
     通信・電力事業への影響は当然ですが落雷による火災も多発します
   普通の雷雲の雲頂は1万mにも達します。
     北陸では2000m位のこともあります。
   大量の電気を帯びた雨や雪が降ることがあります。
○ 雹(ひょう)や霰(あられ)がよく降ります
雪はいろいろな影響をもたらします

独特の気候の発生原因は日本列島の位置にあると考えられます。
○ 低緯度地方では気温が高いため雪にならない
○ 高緯度地方では気温が低すぎて空気中の水蒸気の量が少ないため雪雲が発達しない
海流図
海流図(理科年表)
  中緯度内陸部も同様
○ 中緯度地方では暖流は東海岸を流れる
  中緯度地方では偏西風が吹く
  この影響で大洋の表面が流されて東海岸に暖流が出来る
    この影響で大洋の表面が流されて東海岸に暖流が出来る
○ 日本列島では暖流の一部が日本海に入るため西海岸を流れる
  暖流から発生した水蒸気が大陸からの冷気に会って雪雲が生じる
  雷雲は北陸地方の陸上で、強風に流され水平方向に発達する
  この結果北陸地方の珍しい気候が発生すると考えられています


最終更新:17/10/06
新規掲載:06/02/02
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