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澤井

電力の貯蓄(−散歩道−)

電力の貯蓄についてすぐ思い浮かぶのは蓄電池でしょう。 2000年現在1kWh程度のものは実用になっています。

一般的には
○静電気の形で蓄えるもの
   短時間蓄えるものは実用になり、大量に使われています(蓄電器=コンデンサ)。
   長時間大量に蓄える人工物は未開発です。
     雷は、この形で電力を蓄えています。
     利用できる媒体の開発が待たれます
○磁気の形で蓄えるもの
   小容量のものは実用になっています(コイル)
   超伝導の導線で作ったコイルで蓄えるための基礎研究が行われています。
   常温に近い温度で利用できる超伝導材料の開発が待たれます
○化学的に蓄えるもの
   完全密閉で運搬に適したもの(蓄電池)
     2000年現在1kWh程度のものが実用になっています
   さらに大容量にするには、
     充電時に発生する化学物質を分離保存する必要があります
     水の電気分解+水素燃料電池
   充放電のエネルギー損失が少ない作動物質の発見が待たれます
○運動エネルギーの形で保存するもの
   高速で回転するフライホイールに蓄えます。
   高速回転に耐えられる素材の開発が待たれます
○位置エネルギーの形で保存するもの
   作動物質として水を利用する揚水発電の技術はほぼ完成しています。
   100MWh級のものも作られていますが、新たな貯水池の立地に問題があります
○ボイラー内の蒸気エネルギーの形で保存するもの(Hot Reserve)
   発電能力に余裕があれば、緊急需要増に間に合わせることができます


最終更新:17/09/10
新規掲載:04/08/12
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